空手オリンピックに向けて。~フルコンタクトと伝統派~その3

そんな両者が、ここへ来て一つの目標に向けて動いています。




『空手、五輪種目へ…』

2020年五輪の開催国として日本が選ばれたのは2013年の夏でした。私自身、入院していた東大病院のベッドの上で東京五輪決定の瞬間を生放送で観ていたことがとても印象に残っています。その後IOC会長に就任したトーマス・バッハ氏が開催国の意向を汲んだ新種目採用に積極的な発言をしたことで野球・ソフトボール、そして空手が候補に挙がったのです。


野球・ソフトは資金面で空手を圧倒するわけですが、08年に実施競技から除外されたばかり。対して空手は、お世辞にも『お金持ち』とは言えません。ただ、世界人口は野球に負けていませんし、ヨーロッパでの普及は近年めまぐるしいものがあり、普及レベルで考えるなら 野球<空手 というのが通説です。IOC総会に出席した潘基分(パンギムン)国連総長の影響も無視できない(テコンドーのある韓国としては、空手の実施競技化は決して嬉しくない)ものですが、諸々の条件を鑑みて空手が今回の東京五輪から正式種目される可能性は高いと考えています。なにより、フルコンタクト系空手の方々も五輪採用に向けて活動すると明言されたことで、伝統派とフルコンタクト系が同一の目的をもって協力関係を持てるようになれば、非常に強い力になるのだと思ったのでした。

 

とにかく、多くの関係者がこの一件を千載一遇のチャンスと捉えて実施競技化に向けて本格的に動き出したのです。

当の私も空手の五輪実施競技実現に向けた署名活動に勤しんでいるわけですが、(ご協力いただいた皆様、感謝です)この署名活動でちょっとした課題を見つけることになったのです…。

その4へ続く。

その4  競技とルール


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