保護者様の声

継続は力なり

 道場開設よりはや10年。礼節を身につけるというありきたりな理由で息子たちが5歳のころから聖基館に通わせ、現在に至ります。開設時より通い続けている生徒は他に1,2名ほどしかいないのではないでしょうか。この10年間で、たくさんの生徒たちの入れ替わりを見てきました。サッカーや野球の団体競技のように、体力を向上しながら技を身につけるという習い事ではなく、人間の本質的な部分にもアプローチしているので、幼少期の子供には楽しさよりも厳しさが上回ってくるとつらいから辞めたいとなっていくことが多いのでしょう。ただ、このつらさを何度か乗り越えると、子供ながら確実に人間的に成長します。

 

 息子たちは、初めて会う目上の人や大人達、ひいては飲食店の店員さんにさえも自然と自分から臆することなく挨拶することが身についています。これは、礼節を重んじる武道を習っているからこその行為だと思います。

 

 兄は10年間、弟は7年間コツコツと稽古に励み、大事な全国大会の予選や本選の直前には先生と二人三脚で稽古をし、今まで数えきれないほどの試合に出場してきました。親として感心していることは、特に形の競技において、静まり返った会場の中で審判員の先生方の視線を一身に浴び、堂々と演武ができる度胸です。私だったら頭の中が真っ白になりそうです(笑)。自分がコツコツと積み上げてきたことに対する自信があるからこそ、堂々と演武ができるのです。これは、レジリエンス力に繋がっているのだと思います。試合でたとえ負けたとしてもその悔しい思いを糧にまたコツコツと努力し次の目標に向かって成長していけるのです。

 

好きこそ ものの上手なれ

 今年は息子たちにとって節目の年になります。受験を控えながらも空手の稽古のペース、モチベーションを今までと変えることなく時間を上手く使って両立させています。本来であれば受験にシフトしていくのでしょうが、息子たちにとって空手は生活の一部となっているので、欠かすことはできないのです。勉強漬けとなるとフラストレーションがたまるので、身体を動かして発散するという意味ではちょうどバランスを保っているのかもしれないですが。

兄に関しては、東京でもトップクラスの空手の強豪校にお世話になる予定です。まさか高校まで空手漬けの毎日を送るとは、10年前は想像もしていませんでした。道場での今まで以上の稽古時間になり、かなり厳しい毎日になることが想像できますが、穏やかな性格の息子の根底にある「空手がすき」という想いがこの選択をしたのでしょう。

  

子供に芽生えた空手への興味を上手に育てて、生きる力に繋がることの素晴らしさを少しでも多くの人に感じてもらえたらいいなと思っています。



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