2025全国中学生選手権大会

2025年8月16日、中学生日本一を決める第33回全国中学生空手道選手権大会が長野市で開催されました。当会からは田村律キャプテンが東京都代表で出場。堂々の第三位となりました。

 田村キャプテンの当日の動きはとても良く、四回戦までは安心して観てられました。惜しくも準決勝で青木選手(同じく東京都代表)に敗れてしまいましたが「今できることは、した」といえる内容でした。当然、課題も残っていますので東京に戻り次第、稽古で向き合いたいと思います。

 さて、以下、田村キャプテン(以下、律)を想って書いてみます。

 

 2016年に律が道場へ入門して以来、私は今日まで彼と共に歩んできました。律は兄である田村成緒(現在、世田谷学園三年)の空手を間近に観て育ちました。他にも阪田優人、清水逸平、酒井杏など道場強化選手の第一世代を見上げて稽古していました。

 そんな律の小学生時代といえば、実はまったく評価されず、我々は苦汁をなめてばかりでした。事実、律は小学生時代に一度も関東大会や全国大会に出場したことがないのです。あれだけの実力を持ちながら、常に予選で敗退していたのです。律は、小学生時代から実力は確かにありました。もっと早くから全国の場で活躍できるはずの選手でした。この点において私の目にくるいは無いと思います。ですから、中学生になった途端に全国トップレベルの成績を残すようになったことは、それまでの悔しさが報われたような気持ちでした。 

東京代表の三名、左から清水選手、青木選手、田村選手。田中選手が加われば男子全員集合でした。
東京代表の三名、左から清水選手、青木選手、田村選手。田中選手が加われば男子全員集合でした。

 そうして迎えた今日の全中。最低でも決勝進出を目標にしてきた我々にとって「目標達成」とはなりませんでした。一方で確信したこともあります。彼は、ここが限界なのではなく、もう一つ上に行ける選手です。

 今回、奇しくも優勝者は東京代表の青木選手。下馬評をひっくり返して島袋選手に勝利した彼は、池谷にとっては小平市の後輩。悔しさと共に仲間が優勝したことは素直に嬉しく思います。また、大会結果を観てみれば、律を含む東京代表選手が表彰8名中3名も。男子個人形は、東京勢の大活躍となりました。律が今後も素晴らしライバルたちと切磋琢磨していくことを願っています。

聖基館のみんな、応援ありがとうございました。当日は会場に二人の後輩さんが来てくれました。あなたたちがこの舞台に立つことをコーチは願っています。

田村律 中学生記録(JKF全国大会のみ抜粋)

2024年 JOCジュニアオリンピック第18回全国中学生空手道選抜大会 1年生男子形 第三位

2024年 全国中学生空手道選手権大会 男子個人形 第五位

2025年 JOCジュニアオリンピック全国中学生空手道選抜大会 2年生男子形 第三位

2025年 全国中学生空手道選手権大会 男子個人形 第三位

 

選抜大会は学年別、選手権大会は学年統一です。