北辰一刀流の式典 ~こどもたちにとって激動と成長の10年です~

2023年10月15日

 日頃からお世話になっている北辰一刀流玄武館様の記念式典にお邪魔してきました。久しぶりのフルコースに舌鼓。連れて行った娘は案外おとなしく、久しぶりに見た妻の正装姿はとても美しかったです。


 会場はホテルオークラ東京。帝国ホテルやニューオオタニには麻布で働いていた頃にお邪魔する機会があったと記憶していますが、おそらくオークラは今回が初めてです。式典では、杉並区空手道連盟頑張っている選手たちの形演武を一番近くで観てきました。形は奇しくも聖基館キャプテンの課題形「岩鶴(ガンカク)」でした。演武戦がシンプルな形ですから、あのような会場であればグッドチョイスでしょう。

田村君と秋山君。二人は現在、高体連で活躍中。一人は世田谷学園、もう一人は小松大谷の空手道部に。
田村君と秋山君。二人は現在、高体連で活躍中。一人は世田谷学園、もう一人は小松大谷の空手道部に。

 組織というものは星の数ほどありますし、武術に絞ったとしてもその数は相当数でしょう。しかしながら、その中でも200年の歴史を持つというのは希少かと思います。こればかりは個人の努力が及ばない範疇で、一種、運命付けられた特別な存在だけが到達するレベルかと思います。

 

 聖基館は2013年1月に杉並堀ノ内で活動を始めた小さな組織です。歴史は、わずか10年ですが、私はこれまでに沢山の生徒さんと出会えました。その多くが子どもたちですが、彼らの10年は大きく変化・成長する10年です。たとえばそれは、未就学児が高校生に。小学生が社会人に。中学生が親に。という具合です。

 こんなにも激動で、貴重な時間を共に過ごせることに感謝していますし、私という人間が彼らに躓きを与えないように。と責任の重さを感じることもあります。

初めての杉並区大会。道衣を着ることを恥ずかしがっていたあの子も、いまや頼りになる先輩です。
初めての杉並区大会。道衣を着ることを恥ずかしがっていたあの子も、いまや頼りになる先輩です。

 聖基館は、10年前に未熟な指導者が始めた小さな組織です。一世紀を超えるような持続可能な組織になるか否かは分かりませんが、少なくとも今、目の前にいる子どもたちの成長をしっかりと見守って、微力でも力になって、生徒たちと共に一歩ずつ歩んでいきたいと願っています。

おまけ

 

式典の日、ホテル近くのお気に入りのお店が閉店することを知りました。20年以上前のことですが、私が四川で出会ったこのお店。あの日のことは鮮明に記憶しています。


【事務所】166-0013杉並区堀ノ内3-9-14-2F suginamikarate@gmail.com

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