稽古雑感4/22 強い心が成せる業

2023年4月22日(土)

 毎週土曜日は初級生徒と中級生徒の合同稽古を行っています。初級クラスの生徒たちが、やがて中級クラスに進級することを見越して稽古の雰囲気を味わったり、先輩たちの顔を覚えたりできれば、クラス進級をした際に役立ちます。合同クラスが終わると上級クラス稽古が始まります。ここでは、茶帯以上の選手たち(育成指定選手、強化指定選手含む)が合同クラスに引き続いて稽古に励みます。

 

 このように当会では、レベルに合わせて複数のクラスの生徒たちが汗を流しているわけですが、もともとはクラス分けを行っていませんでした。一つのクラスで白帯も黒帯も、大人も子どもも、いつの稽古も全員一緒で稽古をしていた時代があります。もちろん、それにもメリットはあるわけですが、成長ペースや空手道の目的が生徒それぞれに違う中、一つの環境で全てを需要することの不合理性は否めません。また、クラス編成を行うにしても、生まれた年だけを基準に編成を組むことは、さらに不合理とも言えます。

 聖基館では、年齢ではなく、生徒の自信、実力、理解力を軸にクラス編成を行います。ですから、同じクラスであっても年齢は様々です。クラス進級するタイミングも全員が同じというわけではありません。大切にしたいのは、「成長する」こと。この一点に限っては、共通の目的で稽古に取り組んでもらいたいと願っています。しかし、成長の速度やタイミングはそれほど重要ではありません。何色に成長するのか、どんな形状に成長するのか。それぞれのペースを大切にすることは、個性の成長につながるやもしれません。

 

 写真の上級クラス生徒たち(この日、不在の者もいますが)は、それぞれのペースで育ってきました。彼らに共通していることは、今日まで成長することを諦めなかったということです。これは間違いなく、強い心が成せる業。最高にカッコいいですね。


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