2021年11月14日(日)、杉並区立高円寺学園で第46回杉並区秋季空手道競技大会が開催された。春季大会に続き、コロナ禍の大会として感染拡大防止に努めながらも団体形競技を採用するなど、新たな試みもありました。
トーナメント結果、得点結果などの詳細は杉空連公式サイトからご確認頂けます。
工夫を凝らし、支えられ。
昨年は春秋ともに杉並区大会が開催できず、なんとか道場主催で演武会を行うのが限界でした。この一年半、世の中はずっと何かしらの制限を受けていました。あらゆる分野で「不完全」が常態化し、空手道界に於いても多くの大会、催事などが中止に追い込まれていたのでした。(今秋の大会も多くの区郡市で中止が決定されています)今回の杉並区大会も、杉空連が最大限の工夫を凝らして開催にこぎつけた現状があります。人数制限、入れ替え制、時間短縮など引き算が求められる難義なオペレーションに頭を悩ませましたが、係員の皆様を始め、関係者様のご協力のもと無事に開催することができました。ありがとうございます。
自分のため。だけじゃなく。
あらゆることに引き算が適用される中、なにか一つでも足し算の要素を持たせることができないかと考え、杉空連として初めての団体形競技を採用しました。団体形競技を通じて仲間たちとの絆が深められることを願ってのことでしたが、この狙いは多くのチームで達成されたことと思います。自分のためでなく、仲間を想って頑張って、悔やんで、そして再びチャレンジして欲しいと祈っています。
字義的解釈の立場で観れば…
試合の意義は多様です。ある人にとって健康維持がそうでしょう。その逆に少しくらい怪我をしてでも一勝したいという人もいるでしょう。選手それぞれに試合の意義を持って参加できれば良いと思います。一方、より汎用的な意義を理解するために改めて字義的解釈をしてみたいと思います。(道場に長く在籍している人は何度もきいていることですが…)
試し合う
試合は、試し合うと書きます。試すのは日頃の成果です。たとえば演武線、歩幅、極め、組手でいうなら間合いの調整などもあるでしょう。そういった日頃の稽古で心がけていることを体得できているのか、実践できるのか。それを試す場なのです。だとすれば、そこにはもはや敵は居ません。むしろ、居るのは共に試し合う仲間です。あえて敵とするならば、弱気、諦め、怠惰など、己の心に戦うべき相手がいるのです。
試して終わりではなく。
終わりよければ全て良しとも言いますが、試合に出場したことで終了とするのではなく、試して得た結果を、実感を、想いを大切に、それが薄れていく前に次につなげる行動をして欲しいと願っています。計画、実践、観察の繰り返しで階段を半歩ずつ進むのです。
選手を中心に。
以上が聖基館が考える試合の意義です。選手のみならず保護者の皆様と共有できることを切に願います。私ひとりでは選手を導くことができないからです。選手を中心に置いた保護者様との協力関係があってこそ。どうぞ引き続きサポートのほどお願い致します。
次回杉並区大会は
次回の杉並区大会は春季大会で2022年3月に予定しています。
新しい仲間たちが入ってきて、今の一年生が先輩になるころです。
心の強い、かっこ良い先輩になってくれますように。
ギャラリー(表彰写真、大会結果詳細などは杉空連公式サイトでご確認頂けます)
幼児の部
1-2年の部
3-4年の部
5-6年の部
中学生の部
一般女子の部、一般男子の部
団体形の部
聖基館賞
団体形競技に出場したチームへ贈る聖基館賞は以下の通りです。チームメンバーが揃っている稽古時に池谷から授与します。
優秀賞
聖基館A
良いチームで賞
聖基館B
聖基館和田二丁目ベアーズ
プリンセスギャザリング(道場を代表して、全空連主催のファミリー形にエントリ。引き続き頑張ってください!)