こんなときだからこそ、更新していこう♯6

 以前からamazonの梱包に違和感を感じていた。

 

作業効率を第一優先に考えれば、商品によって細かくサイズを分けるのはナンセンスである。

 

それはわかる。

 

わかるが、今日届いた荷物はさすがにシュールである。

というか、amazon配送センターで働く方々の疲弊や混乱が感じられる…。

 

本来であれば緩衝材としての意味を持つソレは、段ボールの角の方で恥ずかしそうに隠れている。頭隠して尻隠さず。そんな感じだ。

 

わずかに哀愁も感じられる。

 

ちいさい声で『ごめんなさい』と言っているようにも思える。

 

粗末に扱うのがかわいそうだったので綺麗に折りたたんで資源ごみとして旅立たせてやった。

 今日、道場時代の先輩と電話で情報交換をした。先輩は十代のころに空手を始めて以来ひと月と空手を休んだことがない。実に三十年。

 

そんな先輩の記録が危うくなっているらしい。 

  

 

 

私も道衣を着る機会が少なくなっている。

ふと部屋を見渡せば干したままの形道衣が小さい声で私を呼んでいる。どうやらamazon緩衝材と共鳴したらしい。

 

道衣というのは、まるで生き物のようである。

以前、仕事で尊敬する形選手の道衣を撮影したことがある。道衣そのものから覇気を感じた。

 

きっと選手の汗、涙、願い、魂などが繊維の一つひとつに沁み込んでいたのだろう。

 

縦の糸に努力が。横の糸に執念が…。

 

 

 

 

明日はコイツを着てやろう。

 

部屋で稽古をしよう。

2020年1月26日、形講習会に参加した。

定期的に訪れる膝への拷問日だ。

 

会場には中村(旧姓高木)先生が居た。

ふだん生徒がお世話になっている。

 

 

 十年ほど前、日本空手協会様の全国大会の映像制作に携わったことがある。あのころ先生はまだ青山学院の学生であった。

 

先生は全国大会で上位入賞の常連であったが、なかなか優勝はできなかった。

 

先生の形は性格が滲む真面目な形であった。

会場で応援していたお父様のことも印象に残っている。

いまや素晴らしい伴侶をみつけ、とても幸せそうである。

 

よきかな。よきかな。

 


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