阪田優人送別会2019/3/21

 少し前の話しを振り返ろうと思います。2019年3月21日、4月から横浜創学館高校に進学が決まった阪田優人選手の送別会を強化育成選手たちで行いました。

 

 

 彼と初めて出会ったのは2015年の12月だったと思います。その年の都小を優勝して、関小や全少で活躍した後に聖基館にやってきました。当時の私に彼を育成する自信があったかと問われれば、胸を張ってYESとは言い切れなかったと思います。当時の聖基館は、開設3年にも満たない若い道場でしたので、まだ本格的な中学生指導ができていない状況だったからです。ですから、他の強豪道場をお勧めしたのでした。それでも奇特なことに、どうしても聖基館に来たいと言ってくれた選手と親御さんと十分に話しあって受け入れることにしたのでした。

それからというもの、彼は週に4回、町田⇔杉並を往復する日々を続けました。自宅から道場までの移動時間は片道で90分ちょっと。つまり、2時間の稽古と3時間の移動で5時間を費やし、移動の間はスマホをいじったりすることもあれば、勉強の時間にあてることもありました。

 

全中選抜大会に出場すること1回、東京都中学生大会で3位入賞を2回。他、各種大会で活躍しながら東京都のJr強化選手としても頑張りました。

指導上で後悔していることは、彼を一度も全国の場で入賞させてあげることができなかったことです。結局彼は、聖基館にいる間に夏の全中に出場することができなかったのです。

 

日頃から、実力の半分は選手の努力。もう半分は指導者の責任。と言ってきた私ですが、彼に関しては私の責任が大きかったと思うのです。

 そんな彼が送別会で『聖基館の卒業生であることを胸を張って言えるように、高校で頑張る』と言ってくれたことは、私にとってこれ以上ない宝物の言葉でした。今思い出しても泣いてしまうくらいです。沢山の仲間やライバルがいる高校空手道部で更に活躍してくれることを心から願っています。ありがとう。

 

 明日は東京都小学生大会。田村成緒選手、酒井杏選手にとっては小学生最後となる関東・全国予選でもあります。選手達が存分に実力を発揮できますように…。


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