2018年東京都小学生空手道選手権大会

2018/5/27

東京武道館で第32回東京都小学生空手道選手権大会が開催され、当会から二名の代表選手が出場しました。

今大会は、夏に開催される関東少年少女選手権と全日本少年少女選手権の予選大会でもあります。

延べ2,000人を超える出場選手が上位大会の出場権利(各競技の上位2名)を獲得せんと熾烈な戦いを繰り広げます。

今大会、最もエントリー人数が多かったのは小学5年生男子組手の部。エントリー196名でした。この中から決勝に残った二名が全日本選手権への出場権利を得ることができるということですら、ざっくり倍率100倍というところでしょう。ちなみに昨年の総エントリー人数は2312名で今年は2395名でした。



 さて、当会からエントリーした田村成緒と酒井杏の二名の選手ですが、結果から言えば『まずまず』という感じだと思っています。田村成緒に関していえば、今年はしっかりと負けて来年に挑んで欲しいと願っていました。

 

結果、今年も三位でしたから、これで三年連続準決勝敗退ということになります。

三年前は品川選手に敗戦し、昨年は増岡選手に敗戦。今年は再び品川選手に敗戦しました。来年は小学生最後の大会ですから、これまで以上にしっかりと稽古に励んで最後の大会できっちり優勝してもらいたいと願っています。

 

勝つための負け。

この敗戦を今度こそ活かして一年を過ごしてください。

関東大会頑張れ!!

 

酒井杏

 今大会、形競技で四回戦敗退(もう一つ勝てればベスト8)組手競技では三回戦敗退ということで両種目において昨年より一つ多く勝ち上がることができました。

 

しかしながら今大会の目的はベスト8入りをすることでしたから、目標に一つ及ばず残念に思います。一つひとつの経験を無駄にせず、しっかり自分の空手と向き合う機会として欲しいと思います。

 

 酒井杏の良いところは、小さいことを気にしない活発さですが、これは同時に弱点にもなりうるのです。自分の動きについて細かいところに目がいくようになれば彼女は躍進できると信じています。小学5年生になった彼女は、そういった点で成長期を迎えようとしています。これからの一年が勝負の時だと思います。

総評

毎年まいとし、勝つことが難しくなります。

選手が幼いうちは勢いで勝てるところがありますが、高学年ともなればベスト8に残るだけで大変です。入賞するような選手はライバルであっても称賛せずにはいられません。

 

『東京で勝ち上がるのは難しい』とよく言われます。たしかに東京都は出場選手数では断トツでしょう。決勝に残るためにはトーナメントで7、8回勝たなくてはなりません。しかしながらこの言葉には疑問も残ります。一部の極端に人口の少ない他県は別にしても、他県で優勝するような選手であれば、きっと東京都でも素晴らしい成績を残すと思うのです。もっと言えば、他県で成績が悪いような選手であっても東京都で勝ち上がる可能性があります。選手や大会審判との相性がありますし、選手当人のフィジカルコンディションもあるでしょう。短期決戦が得意な選手もいれば、長期戦が得意な選手もいるでしょう。

 

勝ちという結果は、実に不安定な性質を持っているのだと思います。

勝負の世界において不変的なものは一つだけ。いつだって戦う相手は自分自身ということです。

自分と向き合って稽古に励み、稽古でも大会でも自分のベストを尽くすことが大切なのだと思います。

そういった経験こそが、チャンピオンスポーツで得られる最大の特権だと実感しています。

 

選手である全ての人が空手道を通じて自己鍛錬し、成長していけることを切に願っています。

最後になりましたが当日会場においで頂いた皆様、応援ありがとうございました。

 

ご父兄の皆様、終日お疲れさまでした。ここからまた一年たいへんなのですが、なんとか頑張ってくださいw

 

審判団を始め大会に携わった全ての関係者の皆様に感謝します。

 

田村と酒井。二人の選手と対戦してくれたライバル選手達にも感謝。

あなた達がいたからこそ、二人は今日という体験ができたのです。ありがとう。

 

 


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