2018年4月1日~5日、御嶽山にて強化選抜選手・育成選手対象の春季合宿を行いました。
一か月後に迫った東京都小学生大会や全中選手選考大会に向けた強化選手達と、それに追随する形で育成選手達も必死にくらいつきながら汗を流す5日間でした。
今回の合宿では例年の稽古スケジュールを変更し、午前・午後の二部交替制にしてみました。
午前中の稽古に参加する者は午後が休み。午前中に休んだ者は午後の稽古に参加するという方式です。
〇午前稽古参加者
・朝食前に山岳トレーニング
・朝食
・9時~12時稽古
・帰宿
・昼食
・夕飯まで休み(洗濯物整理、午後組が帰ってくるまでにお風呂)
〇午後稽古参加者
・朝食時間に合わせて起床
・昼食までの休み(午後の稽古の準備、全員分の洗濯)
・昼食
・13時~17時稽古
・帰宿
・お風呂、夕飯
という具合に選手達は一日ずつ交替で午前稽古と午後稽古を選択することになりました。
当然、池谷は終日の指導に当たります。
稽古内容は『二日目は午前中形、午後組手。三日目は、その逆。』という感じです。
このスケジュールは思っていた以上に効果的でした。選手達のオーバーワークを予防し、明確な始まりと終わりを知ることで集中力を保つことに役立ち、空いた時間で準備と整理を行うことができ、また、選手同士の交流の時間を確保することができたのです。夏季の強化育成合宿も同様に企画しようと思っています。
さて、毎回の合宿で一番勉強になることは、知っているようで知らなかった選手達の特性に気づかされることです。
それらは、あくまでも池谷の目に写った一部でしかなく『これこそが選手の個性である。』とまでは言い切れないものですが、彼らの個を構成する一部分であることは間違いないでしょう。運動特性や技術に目を止めるのではなく、それぞれの人間としての個性を知ることは、指導者にとって必要なことです。
『技ではなく、人を見る。』そんな指導者になっていきたいと願うのです。