十一泊十二日目


 2月18日(日)一時外出の許可をもらって日大桜花杯の会場へ行ってきた。付き添いしてくれた川下さん、ありがとう。

病院に戻る時間があったので小一時間ほどしか会場にいられなかったが選手の顔が見れてよかったと思う。

優人の組手はどうなったのだろう。ちゃんと戦う心で挑むことができたのだろうか…。

 土曜日には吾士基が病院に来てくれて、日曜夜には己咲が二度目のお見舞いに来てくれた。

思えばずいぶん沢山の人がお見舞いに来てくれたものだ。おそらくは二十六人。おかげでまったく退屈な入院生活ではなかった。

新改訳を読み、NTライトを読み、ゴシキが持ってきてくれたクイズ本を読み、ラフマニノフを聴き、ブラームスを聴き、ベートーベンを聴き、PCを叩いて、書類を整理して、日に二度はリハビリトレーニングを行い、一時外出で聖書研究会と日大桜空杯に出向き、見舞ってくれる人と話し、選手のことを想って祈り、病棟内に仲間を作った。そんな感じで過ごしていたらあっという間の今日である。

 

 そういえば吾士基が来てくれた土曜日の午前中、スタインベルグ(ヴィルヘルムではなくて、ベルリン)の音色を聴く機会があった。素人にも感じられるアップライトらしからぬ?音のような気がした。素敵だった。その音を聴いているあいだ執刀医の先生が私をずっと病棟で探していたと看護師さんに聞いた。


 明日月曜日、恐らく最後の入院リハビリになるだろう。右膝の具合は悪くない。きっと大丈夫。まだ上を目指せる。

これから最低二年、試合に出場できない時間を無駄に過ごさず糧にする。そもそも私はここへ治療しに来ているのではない。選手としてまだ諦められないからここに居る。つまり感覚的には選手生活やトレーニングの一環だ。

 

しかし残念なことに私は完全体には戻れない。そのぶん健康な人には多いにチャレンジして欲しい。

私たち人間の健康は有限で、いつ陰りを見せるかわからないから。

 

もうずいぶん前のことだが、ある先輩が言っていた言葉を思い出す。

飛べるうちに飛べ。

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