センスで勝てる幼児期。というものがある。
大して練習もしていないのに直感で勝ててしまう。
教えてもいないのに試合中に突然できてしまう。
技術も経験もすくないのに元気だけで勝ててしまう。
そんな時期を経験する子が時々いる。
だいたいの場合それは長くは続かない。
この時期に努力しなかった選手の多くが二年もすれば、努力してきた選手達に追い抜かれる。
こんな時に「もう自分は勝てない…。」「うちの子はもう勝てない…。」「別のことに集中させた方が良いかも…。」
そんなふうに思うのは早すぎる。
まだ一度も坂道を登っていないではないか。
まだ一度も壁を突破していないではないか。
まだ一度も努力と成果を得てないではないか。
つまり、まだ何も始まっていないではないか。
勝てていた選手が勝てなくなったのなら、それが成長スタートの合図なのだ。