昨年の秋前ころから続けている週間稽古。
第一週は形。第二週は組手というような週ごとに稽古内容を変えて行っている。
色々考えた結果この方法が一番わたしに合うのかもしれない。
最近は初級クラスのチビ達を愛でる日々。(父兄の皆様ごめんなさい)
私に子どもが居たら溺愛してとんでもないことになるだろう。
皆とお泊りをする合宿のことが今から楽しみで仕方ない。
君たちは実に もえもえキュンなのだ。
さて、私の萌えキュン事情はこれくらいにして、代わりに胃が痛んで円形脱毛症になるほどの選手達について話しておこう。
(もっぱら私が勝手に自分を追い込んでいるわけだが…)1/21(日)キッコーマンアリーナで開催された道場選抜大会に強化選抜選手全員と育成選手の一部がエントリしたことである。
手術前にできる限り空手をやっておこうと無理が続いている自分をさらに追い込んで臨んだ大会当日。部屋の玄関に額をぶつけ、その拍子に持っていたスマホを床に落とし、拾おうと屈んだところで後頭部をドアノブに打ち付けるという、極めて残念な朝を迎えた私であったが そこはさすが。決してめげることはない。
私は終日監督役であるが、これがなかなか疲労する。
あっちのコートで試合。と思ったらこっちのコートで試合。選手のアップもエンヤコラ。大会のある日は15,000歩は歩くことになる。
やはり世の中にラクな仕事など存在しないのだろう。
そんな労苦も選手が活躍してくれればいくらか解消される。
この大会で何年も負け続けた田村成緒が増岡煌貴選手や神奈川の山本脩人選手との対戦に勝ち上がって優勝できたことは幸いなことで、神様に感謝しても感謝しても足らないくらいである。5月の都小大会まで更に精度を上げてもらいたい。
初めて大きな大会に参加することになった育成選手も善戦し、酒井杏も初戦で素晴らしい動きを見せてくれた。
一般選手もレベルの高い選手が揃う中よく頑張った。
ただ、阪田優人の敗戦は残念である。全体としては良い組手ではあったが勝てなかった。
私はなぜ彼を勝たせられないのか。自分を恥じる。なぜ私は彼のポテンシャルを引き出す術を持てないのか。無力さを知る。
彼が脱皮する瞬間を傍で見ていたいのに、もう時間がない。限りある時間の中で自分に何ができるか問う日々が続いている。
とにかく今は一緒に闘うつもりでやっている。自分に強く。粘り強く諦めず、頑張って欲しいと思う。
今回は通常稽古に関すること、強化選抜・育成に関することの二点を記録した。
これはどちらの方が優れているということではない。どちらも同じ空手である。
目の前の課題と向き合うもよし。選手として上を目指すのもよし。
全ての選手がそれぞれの生活の中で空手と向き合って、自分と向き合って、人生の糧にしてくれれば一番良い。
杉聖拳士たちよ、今年も頑張ってくれ。
おいらも頑張る。