審判道とは-2

こういうことは、きっと若いうちにしか書けないんじゃないかと。若いうちは許してもらえるんじゃないかと。これを読む先生方はきっと、心の広い先生方なはずだと。そう信じて…。


 先日の審判講習会で子どもの頃に合宿でご指導頂いたS先生のお姿を久しぶりに拝見いたしました。

先生は当時、ふくらはぎの硬さが尋常でなく石のようだったことが印象に残っています。

先生は講習会で現在の審判レベルが西高東低であると言われていました。このままではいけないと。

審判講習会

全国審Aランク

 先生は、今年度の全国審Aランクが東京都から二名しかいなかったことを憂いているようでした。その数が前年度と比較してどれだけの減少なのかは私にはわかりませんが、大阪府からは数十人が排出されたということですから、確かに少ないのかもしれません。

 

講習会の雰囲気

 3年前、講習会で初めて東京都の資格にチャレンジして組手Aに合格した時のことですが、実技試験の前に行われた実技講習は実に険しい雰囲気の中で行われていました。(ランク付けの時なんかは…。もう…。)

大の大人が、これでもか!というほど怒られていたのです。

講師の先生方は、参加者の微細なミスも見逃さず徹底的に指摘しますし、参加者はそんな光景を目の当たりにして、いよいよ自分の順番が回ってくるわけですからビクついて益々ミスを誘うのです…。

 

どちらの方が良いかはわかりませんが、私としては…。

 今年の審判講習会がたまたまそうだったのかもわかりませんが、終始とても穏やかな雰囲気で行われていたような気がしました。それはそれでよかったのですが個人的には、あの頃のように徹底的にどやして頂きたかったと思うのです。あの緊張感があってこそ、私は審判としての責任を感じましたし、自分の未熟さを痛感しました。また、本番で動揺してしまう人にとっては、あの雰囲気が糧となり、免疫となるのではないでしょうか。


東京の審判レベルが下がっている?

 もし本当に東京都の審判レベルが下がっているのであれば、その原因はどこにあるのでしょうか。私のような末端の人間には到底わかりません。わかりませんが、末端の人間の角度から考えてみても良いのかもしれません。

 

①審判の絶対数が減っている?

 なんの統計もとっていませんし、当然ですがこのあたりの事は公開されておりませんのでわかりませんが、実際に区郡市規模の大会にお邪魔させて頂きますと審判の高齢化を如実に感じられます。40代は若い方で、私のような30代審判はほとんどお見掛けしません。高齢化が進むに連れて、そもそもの絶対数が減っているのかもしれません。

 

②審判の意義を感じられにくい?

 私自身も区郡市審判を始めたときは『しかたなく』という感じでした。それは正直に申しわけなかったと反省しております。あんな気持ちでジャッジを受ける選手は実に不幸でしょう。

 

それでも実際に大会審判を経験したり、講習会で怒られたりしながら今でも当然のように勉強中なのですが、私が審判技術を学びたいと思うようになった一番の理由は道場の生徒達に不要な悔しさを経験させたくないということ、また、自分自身が現役選手として今でも悔しい想いを経験していることです。

 

ですから、もし私が選手でも一介の道場長でもなければ何の意義も感じられず、仕方なく大会審判、仕方なく講習参加ということになっているのではないかと思いますし、私のような人間はきっと、ミスジャッジに反省しない駄目な審判になっています。

 

今年の都民大会、池谷の全ての技に旗は一つも上がらなかった…。

③費用の問題?

 講習会に参加すると参加費はもちろん、登録費用なり更新費用なりがかかってきます。公式の審判グッズを全て揃えるとなると6万円では足りません。金銭的には個人の支出が多く、審判員のボランティア精神で大会が成り立っている部分が少なからずあると思います。

 

ボランティア精神は素晴らしいと思います。区郡市レベルでは審判員の先生方のご厚意と相互協力で大会が成り立っていますし、それは必要なことだと思うのです。ですが、もしかしたら、もしかしたら、審判としての責任感やプロ意識に関しては、反比例的に減少させる要因にもなるのかもしれません。

 

④制度の複雑化?

 複雑化という表現は不適当かもしれません。要は、実力のある審判にはどんどん高資格に挑戦するチャンスが与えられるシステムにしてみてはどうかと思うのです。例えば普通自動車の免許取得にしても教習所に通わず試験場で一発合格することが可能なように、審判資格に関しても実力のある審判は『○○取得後〇年以上経過していること』などの条件を抜きにして地区審判や全国審にチャレンジできるようにするということです。



今日は少しだけ踏み込んで色々と書いてみました。

こういうことは、きっと若いうちにしか書けないんじゃないかと。

若いうちは許してもらえるんじゃないかと。

これを読む先生方はきっと、心の広い先生方なはずだと。

 

そんなふうに自身をマインドコントロールして…。

画像はチャンプさんの『組手審判員育成用ビデオ平成27年度版』より。


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