審判道とは

こういうことは、きっと若いうちにしか書けないんじゃないかと。若いうちは許してもらえるんじゃないかと。これを読む先生方はきっと、心の広い先生方なはずだと。そう信じて…。

 私が初めて審判資格を取得したのは2013年のことでした。審判歴3年というひよっこではありますが、多くの先生方にご指導頂き、全空連公認都道府県審判員として各種大会で審判の機会を頂いております。

 

 まだ現役選手として試合に出ている身の私が審判を始めることになったのは、当会の選手達が試合に出るにあたって審判を派遣しなければいけなかったからでした。

 

少しずつではありますが、一審判員として想うところをこの場へ残していきたいと思います。

先生方に置かれましては、『未熟者の未熟な考え。』というくらいに捉えて頂いてどうぞお気を悪くされませんように。

画像は『組手審判員育成用ビデオ平成27年度版』より。


実際にやってみると大変なこと。

 私は審判で参加させて頂いた大会のパンフレットを全て保管しております。パンフレットの数は3年間で21部でした。

審判として初めて参加させて頂いた大会は、朝霞の某大会で、ガチガチの緊張状態で1試合だけ主審の役を頂戴して、残りは副審でした。

 

 目の前で飛び交う高速の技を見逃してはいけませんし、ジャッジに迷えば不信感を与えてしまうし、とにかく審判というのは、実際にやってみると物凄く大変な役でした。

 

朝は9時から、夕方の5時まで全神経を尖らせてジャッジに臨むわけですから、それはもう大変なエネルギーを労するわけです。

最近では、一大会を終えると2キロ痩せていることがあるくらいです。

とにかく実践すること。勉強すること。

 このままではいけない。と痛感した当時の私は試合ビデオを徹底的に観て勉強するようになりました。全小、はまなす杯、全中、高校選抜、インターハイ、全日本大学、全日本選手権、全日本実業団、アジア大会、世界大会など、一年間に行われたこれらの試合を全てDVDで繰り返しくりかえし観て勉強しました。その数は1000試合を超えていました。

 

ビデオを観て、ジャッジをして、スローで確認して、競技規定とすり合わせて…。そうして技のスピードに眼を合わせていきました。

 

先輩審判のもとへ行ってジェスチャーなどもご指導受けました。大会へ行けばコートに必ず優秀な先生がいらっしゃいましたから、直接ご教授して頂きました。

色々あるけど、まずは眼を養うこと。

 ジェスチャーや順序など審判には色々なファクターがありますが、技術的に一番大事なのは眼を養うことだと思います。

 

 よく、道場の先生や審判資格を有している先生が『審判に見えやすいように立ち位置を工夫して技を出すように』という指導をしているのをお見受けしますが、ちょっと待ってください。選手は審判のレベルを気にしながらプレーをしなければいけないのでしょうか。そんなことはないはずです。本来ならば審判自身が気づかなければいけません。これは、審判が選手レベルに追いついていない何よりの証拠だと感じてしまいます。また、審判が選手に甘えることを容認するのに繋がりかねない重要事項だと思うのです。

 

選手が日々努力しているのですから、私たち審判員も日頃から選手の技を判別できるように練習していきたいと思うのです。

 


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