野外活動と空手道の共通性~キャンプディレクター講習~

最終日、キャンプ企画実習プレゼンにて。
最終日、キャンプ企画実習プレゼンにて。

11月22~24日。二泊三日で講習会に参加。

 

今回はキャンプインストラクターの上級資格キャンプディレクター2級の受講&試験でした。


そろそろ合否通知が届くころ…。

 

 

 

 

 

 

二泊三日で睡眠時間はたったの2時間弱…。

勉強勉強、薪割り、炊事…。クラフトワークだけは、私にとって休憩タイムでしたが、全体を通してめちゃくちゃハード。頭と体のフル回転。

 

『ああ、なめてたな…』と初日から猛省。

 

ところが、二日目には既に充実感でいっぱい。

最終日には『来て良かった!』と36,000円の参加費を安く感じていたのでした。

 

さて、そもそも私がなぜキャンプ指導者の資格講習に参加することになったのかですが、理由は2つあります。

今日はその点について。

久々に斧を使いました。長野時代が懐かしい…。
久々に斧を使いました。長野時代が懐かしい…。

 私は空手道場の代表です。個人事業主とはいえ、一経営者です。足らないからできない。できないからやらない。という事が許されない職種です。人もお金もない中で、どう工夫してやるかが経営者に求められるし、(会員の皆様にはいつもご迷惑おかけしています…。すみません。)それを義務的にではなく当たりまえにやらなければいけません。私の場合、道場の生徒に充実した空手道ライフを提供する為に必要と考えたのが野外活動なのです。

 

空手と野外活動。なんの関係性もないように見えるかもしれませんが、ところがどっこい、大いに共通することがあるのです。

 

 空手は実に細かい身体操作を必要とされる競技です。たとえば立ち方一つをとっても親指の向きが1cm 内側に向いているか否かで発揮されるパフォーマンスが大きく変わってきます。腰の高さ、腕の振り、膝の屈伸角度などなど…。極端な話し、髪の毛先まで神経を通すほどの集中力と身体操作が必要とされるわけです。これらを児童に指導するのは極めて困難であり、長年の鍛錬を通してでなければ体得できないと言われています。しかし実際に指導にあたってみると、少数ではありますが、スムーズにこれを覚えていくケースがあることに気づきました。私は、これを期に5年間をかけておよそ100人の児童の特性を記録することにしました。そこでわかったのが…

 

『運動能力とは、脳がそれまでに経験した記憶を引っ張り出し、応用する力』

 

ということです。つまり、およそスポーツと言われるすべての運動は応用がきくということ。

野球の経験はサッカーにも生きるし、空手の経験がカーリングに生きてくる。(一流は全てに通ずとはよく言ったものだと感心します。)逆に言えば、初めてスポーツをする人にとっては、応用すべく経験がなく、導入の段階で大いに苦労することが考えられるのです。

 

ではどうすればよいのか?応用すべく経験が不足している児童には何から始めればよいのでしょうか。この答えこそがキャンプ(野外活動・野外遊び)だったのです。


ポカポカした天気の中、誰よりも飛ぶ竹とんぼを作りました。
ポカポカした天気の中、誰よりも飛ぶ竹とんぼを作りました。
超懐かしい『綱引き相撲』
超懐かしい『綱引き相撲』

キャンプでは、実に多くの場面で体を使うことになります。たとえば、拾う、摘まむ、掴む、握る、投げる、放る、切る、触れる、飛ぶ、屈む、たたむ、広げるなど、これらは全て運動の基礎となる動きです。(私が子どもの頃は、今よりもっと自由度の高い外遊びができましたので、それで大方を得られましたが…)キャンプでは、こんな経験がいくらでも体験できます。列挙していけばキリがないくらいです。しかも自然の中で楽しんで行う事ができるとくれば、これ以上のものはありません。また、子ども達を合宿に連れ出す際、大自然の中で空手の稽古だけをして帰るのはもったいないと思ったのが、キャンプインストラクター講習を受けたきっかけでもあります。その講習で学んだ内容が空手道場指導者として大いに役立つと感じて上級資格まで目指してしまったのでした。その上級資格講習では、各種プログラムはもちろん、時より垣間見えるスタッフたちの指導方針、指導方法、人間性、仲間たちとの交流などが私を空手道指導者として大いに反省させてくれました。

 

 

一つ目の理由が長くなりましたので、二つ目の理由はできる限り簡潔にしたいと思います。



 

『空手家は勉強しないから駄目だ。空手家は、空手の事はもちろん、全ての事において勉強家でなければいけない』

 


これは、私が高校生の頃に通っていた道場の恩師、馬場良雄先生(公認八段位)の言葉です。

短い期間でしたが、この先生との思い出はとても印象に残っています。なかでもこの言葉は、頭の中まで筋肉になりつつあった当時の私に多大な影響を与え、中国勤務や不登校児童の生涯学習研究など、後の私が空手以外の事にも積極性を持ってチャレンジするきっかけとなりました。

 

この言葉は、今でも私の頭の中でひっかかり、心の中に余韻を残しています。

 

 

これからも、一生勉強。

死ぬまで成長。

いろんなことを勉強して、空手道指導者としてのスキルにしていきたいと思っています。

未熟な指導者ですが、どうぞこれからもよろしくお願いしますm_ _m

 

 

 

 

 

 

馬場先生、簡潔にしてしまってごめんなさい。

 

 

 


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