空手、オリンピック正採用に向けて…

                                                                         今夏頃より、私たちの空手が五輪採用に向けて本格的に動きだしています。

私が空手の道に足を踏みいれてから20年。何度かチャンスがありましたが、今回ほどの動きは初めてです。


 空手道は、2012年、16年、20年、過去3回も五輪新種目最終候補に残りました。

もっともっと遡ると、私が空手を始める前の事で某空手団体との兼ね合いでご破算になったなんてお話しも…。

 さて、現在、五輪は競技種目28の上限が決まっています。このため、何かが採用される為には何かが抜ける必要があるわけです。記憶に新しい『レスリング除外案』が出た時のことを思い出して頂ければわかりやすいでしょう。

もともとあった空き2種目分と、レスリング除外枠を狙って、野球、空手、スカッシュ、七人制ラグビーなどが採用に向けて奮闘しました。結果、レスリングは残り、他2枠は7人制ラグビーとゴルフが採用されたのでした。

 しかし、ここへきてIOC会長に新就任したトーマス・バッハが開催競技の上限「28」にこだわらない方針を打ち出したのです。来月行われるIOC臨時総会(モナコ)で上限数撤廃案が決まる見込みとのこと。また、五輪開催国に実施競技の選択権を与える案も出ています。

総会でこれらの案が認められると空手競技の採用も色濃くなってくるわけです。


 空手道の五輪種目化に関する是非は昔から色々な意見が出されていますが、概ね賛成派でまとまっています。

個人的には、フルコンタクト空手の新極真会が五輪に向けて我々伝統派に協力姿勢をとっていることが印象深く、機会があれば是非一度、緑先生の考えをきいてみたいと思っています。

とにもかくにも、12月の総会結果を楽しみにしています。


下記に最近の動きだけでも列挙しました。参考までに。


世界空手連盟:奈蔵氏が事務総長就任へ

毎日新聞 2014年11月05日 09時30分

世界空手連盟は4日、ドイツのブレーメンで総会を開き、全日本連盟理事の奈蔵稔久氏(68)を理事に再選した。任期は4年。2020年東京五輪での実施競技入りを目指し、6日の理事会でエスピノス会長に指名されて事務総長に就任する見通しとなった。

 総会の冒頭では国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長がビデオメッセージを寄せ、競技の国際的普及や組織運営の健全性を評価した。70歳定年制も撤廃され、実務のトップに立つ予定の奈蔵氏は「20年東京五輪に向けてフルスイングでやりたい」と述べた。(共同)


菅官房長官ら議員82名の応援団 2020東京五輪 空手道を正式種目に!「空手道推進議員連盟」発足

日本古来の武道であり、世界中で人気を博す空手道のさらなる普及発展を目的として「空手道推進議員連盟」が発足した。最大の目的は【2020年東京オリンピック・パラリンピックでの空手道の正式種目入り】である。

 議連には82名が入会し、6月18日の設立総会には67名が出席した。総会の中では趣旨・規約の承認、全日本空手道連盟役員の紹介等が行なわれほか、菅義偉内閣官房長官が会長に就任するなど下記のように役員人事が決定した。
(※2014年9月26日現在、入会者106名)
 
 国際オリンピック委員会(IOC)ではオリンピック種目数再検討の動きがあり、この機会を逃すまいと立ち上げた議連である。

 大学時代に4年間空手道部で汗を流したという菅氏は「私自身もかつて空手道を通じ精神を鍛えたことが今役に立っています。国民のみなさまに空手道 を広く普及すると同時に、2020年東京五輪の正式種目入りを目指し、ご協力をお願いします。全日本空手道連盟としっかりと連携しながら議員連盟を拡大・ 発展させていきたいと思います」と挨拶した。

 笹川堯・全空連会長は「世界空手連盟のアントニオ・エスピノス会長も、今回の議連発足を大変喜ばれています。空手道の五輪正式種目入りという国民 の願いを成就させたいと思っております」と挨拶。7月にはIOCのバッハ会長と面会し、空手道の魅力を直接PRする予定である。

 総会の終盤には2012年世界空手道選手権大会女子形チャンピオン、宇佐美里香さんがトマリバッサイを演武し、キレのある動作と気迫に注目が集まった。

〈空手道推進議員連盟 役員〉

【最高顧問】高村 正彦

【最高顧問】石破 茂
【会長】菅 義偉
【幹事長】竹下 亘
【事務局長】佐藤 正久


新極真、東京五輪競技入りを目指す全空連と協力意思。

 フルコンタクト空手の2020年東京五輪での種目採用を目指す全日本フルコンタクト空手道連盟の理事長で新極真会の緑健児代表(52)が、最後の追い込みをかける。

  東京五輪の実施競技をめぐっては、12月の国際オリンピック委員会(IOC)臨時総会で追加が認められる可能性がわずかにある。同連盟は伝統派のポイント 制(ライトコンタクト)と、直接打撃制(フルコンタクト)の2つのルールが併存する空手業界の現状を踏まえ、2ルールでの五輪競技入りを訴えてきた。“審 判の日”に向け、緑代表はさらに動き回るという。

  緑代表は伝統派の全日本空手道連盟(全空連)とも年内に協力関係を築きたい考えを持っている。全空連は「ルールは1つ」と 訴え、ライトコンタクトルールのみによる五輪採用を目指している。緑代表は「空手が一つにまとまることがすごい力になる」とタッグ結成を希望する。

 一方で、26日の大会ではゲスト観戦した“黒いカリスマ”蝶野正洋(51)と握手。蝶野は「どこの流派でも出場できるような解決策を見つけてほしい。空手は日本の伝統だからね」と話し、協力を約束した。


五輪採用アピールへ (時事通信)

 全日本空手道連盟は20日、世界選手権(11月、ドイツ・ブレーメン)で五輪競技としての採用を目指した署名活動などを行うと発表した。国際オリンピック 委員会(IOC)が12月の臨時総会で実施競技の改革案をまとめるのを前に、IOCのバッハ会長の母国でもあるドイツで競技をアピールする。全日本連盟の 笹川尭会長は「いつでも五輪に入れていただけるよう、準備は万端」と話した。
 世界選手権に臨む日本代表22人も20日発表され、東京都内で記者会見した。仁川アジア大会の女子個人形で金メダルを獲得した清水希容(関大)は「自分の良さは気持ち。力の全てを出したい」と意欲を語った。



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