空手オリンピックに向けて。~フルコンタクトと伝統派~その5

世にある『空手』の名の付く武道・競技を私なりに大別すると -伝統派、古流、フルコンタクト- の三種となります。


 私 は、伝統派だけが空手であるとはまったく思っていません。しかしながら、五輪種目を明確な目標とするならば、この三種がそれぞれのルールを主張するのは賢 明ではないと言わざるを得ません。レスリング種目の除外問題からもわかるように、五輪種目として求められる要素の一つとして、『分かりやすさと統一性』が 挙げられるからです。

この条件をかなえるためにもルール統一は必須です。他の競技を観てもサッカーやバスケットボールに二種のルールはありません。


では、いったい何を基準にルールを決めるのか?

考え方は色々ありますが、もっともセオリーなのは、『現時点でもっとも世界に普及しているルールを採用する』 だと思います。

 

それが伝統派のWKFルール。(異論、受け付けますm_ _m)

 

また、現時点でIOC公認の空手団体はWKF一つです。これは、WKFやJKF(全日本空手道連盟)が長年をかけて五輪を目指したルール改正を行ってきた証しでもあるわけです。地道に地道に、メディアに取り上げられることも無く、地味に地味に公式性を持った競技団体として成長してきたのです。だからこそ伝統派は、高校総体の正式種目であり、国体種目であり、内閣総理大臣杯や文部科学大臣杯が授与されるのです。

ですから、空手の五輪種目化が実現されるのであればWKFルールが採用されるのが順当と言えるでしょう。

 

しかしこれは、決して伝統派以外を排除しようというわけではありません。

 

その5へ続く。

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